1~3月の外国直接投資、日本は申請金額ベースでシェア8.9%の6位

(タイ)

バンコク発

2024年05月23日

タイ投資委員会(BOI)は、2024年1~3月のタイへの外国直接投資統計PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)を公表した。申請ベースでは、投資額が前年同期比16.4%増の約1,693億バーツ(約7,280億円、1バーツ=約4.3円)、投資件数が約2.3倍の460件となった(添付資料表1参照)。

申請額を国・地域別にみると、シンガポールが前年同期比43.1%増の約425億バーツ、全体の25.1%を占めて首位となった。中国が51.1%増の約347億バーツ、シェア20.5%で2位だった。日本は35.4%減の約150億バーツ、シェア8.9%で、香港、台湾、オーストラリアに次いで6位だった。

認可ベースでは、投資額が前年同期比13.4%増の約1,983億バーツ、投資件数が41.3%増の472件だった(添付資料表2参照)。投資額を国・地域別にみると、中国が約2.0倍の約683億バーツ、シェア34.4%で首位、シンガポールが26.9%増の約539億バーツ、シェア27.2%で2位だった。日本は53.8%減の約129億バーツ、シェア6.5%で、香港、オーストラリアに次いで5位だった。

タイ政府が産業高度化を目指す「タイランド4.0」でターゲット産業とする12分野の投資状況をみると、タイ資本も含めた投資額(申請ベース)では、デジタル(約38.0倍、約175億バーツ)、観光(約16.9倍、約69億バーツ)、バイオテクノロジー(約7.8倍、約8億バーツ)、自動車・同部品(約2.6倍、約213億バーツ)が大幅に増えた。その他、認可ベースでの詳細などは添付資料表3、4、5、6参照、また、2023年通年での実績は2024年2月20日記事参照。

(高谷浩一、チャナットパット・スクマ)

(タイ)

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