米アリゾナ州の2023年輸出額、過去最高を記録

(米国)

ロサンゼルス発

2024年04月04日

アリゾナ商業公社(Arizona Commerce Authority)は4月1日、米国アリゾナ州の2023年輸出額が前年比5.5%増の287億9,000万ドルとなり、過去最高を記録したと発表した。これは、米国全体の2023年における輸出額が前年比2.2%減少したのとは対照的な動きとしている。同公社は2018年に、5年間で輸出額を25%増加させるという目標を掲げていたが、この目標を達成したという。

同州のケイティ・ホッブス知事(民主党)は2023年の同州輸出額が過去最高を記録したことについて、「アリゾナ経済の強さと多様性、熟練した労働力、そしてアリゾナ企業のグローバル志向の証し。アリゾナが製造業の中心地としてリーダーシップを発揮していることは明白」と述べている。

アリゾナ商業公社のサンドラ・ワトソン社長兼最高経営責任者(CEO)は「アリゾナ州の輸出額の増加は、製造業、特に中小企業の基盤が強固に成長していることを反映している。バッテリー、半導体、自動車、航空宇宙産業など、州全体でハイテク施設の建設が進んでおり、今後も輸出額は増加することが予想される」と述べている。

なお、主な輸出品目および輸出額とその全米輸出額における順位は、航空宇宙部品・製品が60億ドルで8位、電気・電子機器部品が12億ドルで7位、半導体およびその他電子部品が41億ドルで4位、金属鉱石が23億ドルで1位となっている。

また、輸出相手国上位は、メキシコ(80億ドル)、カナダ(27億ドル)、オランダ(17億ドル)、中国(16億ドル)、英国(14億ドル)だった。

(堀永卓弘)

(米国)

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