世界最大級の食品・ホスピタリティ関連展示会が開催、ジェトロは日本産水産物・水産加工品などをプロモーション

(スペイン、日本)

マドリード発

2024年04月01日

世界最大規模の食品とホスピタリティ設備関連の展示会「Alimentaria&Hostelco2024外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」が3月18~21日、スペインのバルセロナ国際展示場(Fira de Barcelona)で開催された。主催者発表によると、68カ国から3,200社以上が出展。900社以上がスペイン国外企業で、イタリアのほか、アジアからは中国、韓国、タイなどの企業による出展が目立った。来場者数は約10万7,900人を数え、約25%がスペイン以外の120カ国から参加した。より健康的な食品や、ホテル・レストラン・ケータリング産業の課題解決に向けた人工知能(AI)やロボットの活用などについて紹介があったほか、業界の最新トレンドを主題とした講演など350以上のプログラムが開催された。

日本からは、日本酒造組合中央会(JSS)が、ホテル・レストラン・ケータリング産業をターゲットとしたホールにブースを設置した。4酒蔵が日本酒や焼酎を紹介したほか、現地の輸入会社が日本酒や焼酎の試飲を提供した。またJSSにより、日本食親善大使のロジャー・オルトゥーニョ氏(2022年日本食海外普及功労者表彰受賞者)と、日本酒と焼酎に詳しいきき酒師のエルビラ・アルダス氏による、日本酒や焼酎と食材とのマリアージュ(相性)に関する講演が、シェフやソムリエに対して行われた。日系企業としては、欧州味の素食品、エプソン、イベリア日産自動車会社などが単独出展した。

写真 JSSによる日本酒と焼酎に関する講演および試飲の様子(Alimentaria&Hostelco提供)

JSSによる日本酒と焼酎に関する講演および試飲の様子(Alimentaria&Hostelco提供)

ジェトロは、日本産水産物・水産加工品のプロモーションを目的に、ジャパンパビリオンを設置。日本の水産・水産加工品関連企業や、日本食材輸入卸大手の出展を支援した。出展者は、トビコやハマチ、かつお節、コンブ、ノリ、明太子などの水産・水産加工品に加えて、情報発信効果を高めるため、しょうゆや日本酒、日本茶などもあわせてプロモーションを実施。ブース来訪者に試食・試飲を提供して商談を行った。その他、日本産食品サンプルショールーム事業の出品商品の中から、すじ青のりを中心に展示してバイヤーに紹介したほか、4月にジェトロがジャパンパビリオンを設置予定の「シーフード・エキスポ・グローバル(SEG)2024外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」の出展者紹介を実施した。出展者からは、「有力な取引先候補と出会えた。今後、個別に訪問し、関係を構築していきたい」「レストラン関係者などの来場者が多く、当社商品の認知度を高める良い機会になった」などのコメントがあった。

写真 ジャパンパビリオンの様子(ジェトロ撮影)

ジャパンパビリオンの様子(ジェトロ撮影)

次回のAlimentaria&Hostelcoは、2026年3月23~26日に開催の予定。

(クルカルニ・スワスティック、鈴木萌々、田中佳恵、山道知可)

(スペイン、日本)

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