日UAEのビジネス促進に期待、日UAEビジネスカウンシルフォーラム開催

(アラブ首長国連邦、日本)

ドバイ発

2024年04月24日

アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビで4月18日、第1回UAE-Japan Joint Business Council Forumが開催された。

当該ビジネスカウンシルは、2022年に日本とUAEの両国首脳で立ち上げた包括的・戦略的パートナーシップ・イニシアティブ(CSPI)の下、両国政府間の対話のさらなる深化と日UAEセクター横断での民間企業の交流促進を目的に設置された。

冒頭、UAE側からは、当該ビジネスカウンシル共同議長のマスード・ラハマ・アル・マスード氏が代表として開会あいさつを述べ、「両国政府間の努力により本日を迎えられたことに感謝する。日本企業のUAEへの進出や協業を歓迎し、サポートをしていく」と述べた。日本側は、吉田宣弘経済産業大臣政務官が「両国は戦略的パートナー国であり、長年の友好関係を築いている両国の関係者に感謝申し上げるとともに、本ビジネスフォーラムで民間企業の交流がさらに促進することを期待する」と述べた。

会場では、UAE経済省が同国の経済・ビジネス概況について解説したほか、UAEでビジネスをしている日本企業が、ヘルスケア、水、Web3.0(注)・イノベーション、水素、グリーン素材の5分野から10社が参加し、各社の取り組みについて紹介した。いずれもUAEの国家戦略で力を入れている分野で、UAE企業との協業事例や日本の先進的な脱炭素技術などの社会課題解決に資する取り組みが紹介され、UAE側の参加者から大きな関心を集めていた。

同ビジネスカウンシルは両国で相互開催することになっており、第2回は日本での開催が予定されている。

写真 両国政府関係者と民間企業が一堂に会した会場(ジェトロ撮影)

両国政府関係者と民間企業が一堂に会した会場(ジェトロ撮影)

(注)ブロックチェーン上で、暗号資産などのトークンを媒体として「価値の創造・保有・交換」を行う経済。

(清水美香)

(アラブ首長国連邦、日本)

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