米テキサス州初の業務用EV車両充電ハブ「アライアンス・テキサス」建設

(米国)

ヒューストン発

2024年04月09日

車両電動化ソリューションサービス会社ゲージ・ゼロ(本社:米国テキサス州オースティン)は4月2日、不動産・土地開発会社ヒルウッド(本社:同州ダラス)と共に、テキサス州初となる業務用電気自動車(EV)車両向けの公共充電施設ハブを建設外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますすると発表した。

同充電ハブ施設は、アライアンス・テキサス外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますと称される、2万7,000エーカー(約109平方キロメートル)に及ぶ地域開発計画の一部として建設される(注1)。同開発地域は、フォートワース北部の主要道路に沿って、オフィス街や、商業・居住地区が形成されており、最大の強みは、陸・空の輸送機能が集積していることだ。ペロー・フィールド・フォートワース・アライアンス空港や、1,500万平方フィート(約139万平方メートル)に及ぶBNSF鉄道(注2)のインターモーダル輸送施設などがある立地を生かして、航空や物流、無人運転などに関連するさまざまな企業や教育研究機関が集まり、次世代の技術開発が進められている。

フォートワースのマッティー・パーカー市長(共和党)は、革新的な土地開発と高賃金の雇用を誘致すべく、経済開発を促す現代的な移動利便性とインフラ整備計画を奨励しており、ヒルウッドのアライアンス・テキサスを好事例として挙げている。

ゲージ・ゼロは2024年3月12日に、2024年から2040年にかけて4段階にわたり、中型・大型車両向けEV充電施設および水素燃料供給施設を全米に建設・展開していく計画を明らかにしており、アライアンス・テキサスEVハブ充電施設は、同計画の一環に位置付けられる。

(注1)ジェトロがゲージ・ゼロに完成時期について問い合わせたところ、開発スケジュールの詳細は現時点ではまだ公表できないとの回答だった。

(注2)米国2位の鉄道会社。親会社はバーリントン・ノーザン・サンタフェ(Burlington Northern Santa Fe)。

(キリアン知佳)

(米国)

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