香港観光局と中国本土発SNS「小紅書」が連携、香港の魅力を中国本土ユーザーに宣伝

(香港、中国)

香港発

2024年04月22日

香港政府観光局(HKTB)は4月12日、香港の観光産業の発展と促進を目的に、中国本土のソーシャルメディアプラットフォーム「小紅書(RED)」と戦略的パートナーシップを締結すると発表した。

小紅書は、近年急速に台頭している中国本土発SNS(使用言語は標準中国語のみ)で、2億人以上のアクティブユーザーを有し、うち7割以上は1990年代生まれの若者だ。

観光局は2023年、香港の観光の魅力を発信する目的で小紅書と連携し、インフルエンサー(KOL)を起用した広報活動を中心に、さまざまなキャンペーンを実施した。香港観光に関する投稿は1万件を超え、合計再生回数は3億回に達した。観光局と小紅書は2024年もテーマ別のプロモーションを共同企画し、引き続き中国本土のあらゆる層の観光客に向けて、多様な文化や大規模イベントを有する国際都市としての香港の魅力を発信する予定だ。

4月10日に開催された小紅書文化観光発展サミットのイベントでは、香港が「2023年度最も愛される観光地」を受賞、小紅書ユーザーが最も検索した旅行先の1つと発表された。

授賞式では、香港政府観光局の程鼎一(ダン・チェン)エグゼクティブディレクターは「KOLによる香港でのさまざまな観光体験の投稿が、中国本土の観光客に香港を訪れて探索するきっかけを与えてくれたことに心より感謝する」と述べた。また、同エグゼクティブディレクターは「小紅書とのパートナーシップを締結できたことをうれしく思う。今後も、中国本土で香港の知名度を高め、小紅書ユーザーに香港の高い人気を維持すべく、さらなるプロモーション活動を開始したい」と語った。

〔何樂晴(エスター・ホー)〕

(香港、中国)

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