米ドジャー・スタジアムに「築地銀だこ」開店、日本産食材サポーター店として認定

(米国、日本)

ロサンゼルス発

2024年04月08日

日本でたこ焼きチェーン「築地銀だこ」を運営するホットランドは3月28日、米国メジャーリーグベースボール(MLB)所属のロサンゼルス・ドジャースの本拠地球場ドジャー・スタジアムに築地銀だこの店舗を新規開店し、オープニングセレモニーを開催した。セレモニーには佐瀬守男ホットランド代表取締役、曽根健孝・駐ロサンゼルス総領事、海部優子ジャパンハウス・ロサンゼルス館長、中澤克典ジェトロ理事、ドジャース球団関係者らが出席した。

セレモニーでは、テープカットに続き、中澤理事から佐瀬代表取締役に対し、築地銀だこドジャー・スタジアム店を対象とした「海外における日本産食材サポーター店」の認定証を授与した。

海外における日本産食材サポーター店とは、日本国外で日本産食材や酒類を使用・販売しているレストラン・小売店を「日本産食材サポーター店」として認定する制度だ。この制度は、日本産農林水産物・食品の海外発信を強化するためのもので、2016年4月に農林水産省が定めた「海外における日本産食材サポーター店の認定に関するガイドライン」に基づいて運営されている(注)。

米国で3店舗の築地銀だこを運営するGindaco USAは、セレモニーに先駆けて、同制度の認定を申請していた。このたび、ドジャー・スタジアムの店舗がコメ、しょうゆ、たこ焼きソース、たこ焼き粉などの日本産食材を使用することから、日本産農林水産物・食品の海外発信に寄与しているとして、日本産食材サポーター店に認定された。中田直尚Gindaco USA最高経営責任者(CEO)兼米国NPO法人日本食文化振興協会(JFCA)理事長はジェトロに対して「ドジャース球場への展開で、たこ焼きの全米の認知度を高め、日本のたこ焼きの食文化を米国中に広めていきたい」と展望を語った。

写真 オープニングセレモニーでテープカット(ジェトロ撮影)

オープニングセレモニーでテープカット(ジェトロ撮影)

写真 日本産食材サポーター店の認定証授与(ジェトロ撮影)

日本産食材サポーター店の認定証授与(ジェトロ撮影)

(注)ジェトロは、日本の農林水産省食料産業局が2016年4月にガイドラインを定めた「海外における日本産食材サポーター店認定制度」の運用・管理団体2団体のうちの1つ。日本産食材サポーター店認定件数は、世界で5,667件(3月31日時点、以下同じ)。国・地域別では、米国での認定は全体の7位の164件、上位10カ国・地域はオーストラリア(1,809)、香港(1,271)、フィリピン(378)、タイ(369)、マレーシア(293)、台湾(188)、米国(164)、メキシコ(146)、シンガポール(97)、中国(95)。

(梶田朗)

(米国、日本)

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