ジェトロ、自宅で楽しむ日本酒をテーマに試飲会を開催

(香港、日本)

香港発

2024年03月08日

ジェトロは、香港の繁華街・尖沙咀(チムサーチョイ)の商業施設「美麗華広場(ミラプレース)」で2月23日から25日までの3日間、「マイ・ハウス・サケ」と題し、日本酒試飲イベントを開催した。同イベントは、日本酒の主要な輸出先の香港において、日本酒のさらなる輸出拡大を図るために開催した。3日間で3,000人以上が来場し、試飲やワークショップでの体験、日本庭園・和室をイメージしたフォトスポットでの浴衣の試着体験などを、家族や友人たちと楽しむ姿が見られた。

同イベントでは、飲食店だけでなく、自宅でも気軽に日本酒を楽しんでもらうため、香港の酒類販売業者約10社が選んだ日本全国50種類以上の日本酒を用意。1人飲み、カップル、女子会、パーティー向けなど、各シチュエーションに応じたおすすめの日本酒や飲み方を提案した。具体的には、(1)一人飲み向けには香りや味わいの変化を楽しむことができる古酒、熟酒、(2)カップル向けには特別な日に乾杯できるスパークリング、(3)女子会向けには果実酒、(4)お酒好きのパーティー向けには伝統的な日本酒や、新スタイルの日本酒、(5)流行に敏感な人には「日本酒」の枠を超えた新しいコンセプトの「クラフトサケ」(注1)を用意した。

クラフトサケのコーナーでは、クラフトサケブリュワリー協会の代表がクラフトサケを来場者に紹介した。また、香港の4人の日本酒好きが日本のクラフトサケ醸造所と提携して開発した、香港限定の商品を紹介した。中でも、茶餐庁(香港式大衆喫茶店)のメニューをイメージした、レモンティー風味の日本酒は、来場者から「香港ならではの味でおもしろい」と好評を得た。

同イベントでは、「(栃木県、鳥取県、福岡県など)各県の日本酒紹介」「チョコレートや料理とのペアリング」「枡(ます)の製作体験」といった3つワークショップを3日間で合計22回開催、いずれも盛況だった。「各県の日本酒紹介」で、鳥取県の日本酒を紹介した鳥取酒旅子(注2)の歐芷翹氏は「参加者の評判も非常に良く、鳥取県のお酒や訪日にも興味を持ってもらえた」と述べた。また、参加者からは「和室のような温かいスペースで、日本酒の新たな魅力を感じることができた」などいった声が聞かれた。

ジェトロでは、日本産食品の裾野拡大に向けて、今後も既存の枠組みにとらわれず、さまざまな取り組みを実施していく予定だ。

写真 イベント会場の様子(ジェトロ撮影)

イベント会場の様子(ジェトロ撮影)

写真 鳥取県庁出張者も参加したワークショップの様子(ジェトロ撮影)

鳥取県庁出張者も参加したワークショップの様子(ジェトロ撮影)

写真 人気投票を実施(ジェトロ撮影)

人気投票を実施(ジェトロ撮影)

(注1)クラフトサケブリュワリー協会外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますの定義によると、「クラフトサケ」とは日本酒(清酒)の製造技術をベースとして、コメを原料としながら、従来の「日本酒」では法的に採用できないプロセスを取り入れた、新しいジャンルの酒を指す。具体的には、製造工程やフルーツやハーブなどの副原料を入れることで、新しい味わいを実現した酒もたくさん誕生しており、コメを原料としながら、日本酒のルールに縛られない、自由で多様なお酒を指す。

(注2)鳥取県の酒をテーマとした旅行の魅力を発信する女の子の意味として、鳥取県庁が委託したインフルエンサー(「鳥取県ウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」2023年9月13日)。

(杉本真希)

(香港、日本)

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