ウズベキスタン航空が国際線拡大、航空旅客数も増加

(ウズベキスタン)

タシケント発

2024年03月04日

ウズベキスタン航空は2月16日、7月からタシケント~ニューヨーク間の定期便を週3便から週5便に増便すると発表した。これに先立つ同月初旬には、タシケント~ローマ間の定期便を3月31日から週1便運航すると発表した。さらに、4月1日からインドのムンバイへのフライトを再開する。

2017年以降、ウズベキスタン政府は航空市場の自由化や運航地域の拡大、航空業界の競争促進など民間航空部門の改革を実施している。2020年までウズベキスタンでは国営ウズベキスタン航空のみが、民間航空輸送事業を実施していた。2021年以降は新たな航空会社が市場に参入し、同国の航空会社総数は現在15社となっている(注)。ウズベキスタン航空当局はこの状況について、「新規航空会社の設立ブーム」と評している(ニュースハブ2023年3月21日)。一方、旅客数ベースでは、ウズベキスタン航空が圧倒的なシェアを占めており、2023年は同国の全航空会社の乗客数530万人のうち500万人以上を輸送した。

2023年に同国内の空港を利用した旅客数は、2022年の790万人から過去最高の1,000万人に達した。同国空港を管理するウズベキスタン空港は大幅増の要因として、同国に就航する外国航空会社が増加したことなどを挙げている。就航する外国航空会社数は、2017年の15社から2023年には40社に増加した。

(注)ウズベキスタン航空、カノト・シャルク航空、パノラマ航空、サヨハト・エアー・グループ、タシケント航空、マイ・フライター、アジア・ユニオン航空、フモ航空、エアー・タシケント、シャルク・アビア、アグロ・パルボズ、ウズ・エアロテック・グループ、シルク・アビア、エアー・サマルカンド、ウズベキスタン・ヘリコプターズ。ただし、設立されたが実際の運航に至っていない会社も多い。

(ウラジミル・スタノフォフ)

(ウズベキスタン)

ビジネス短信 a703422d37ddc58c