ダッカの高級日本食レストラン「泉」で日本産ホタテPR

(バングラデシュ)

ダッカ発

2024年03月06日

ジェトロは229日、バングラデシュの首都ダッカ市内の高級日本食レストラン「泉」で、日本産ホタテのプロモーションイベントを実施した。富裕層を中心に高い集客力を有する同レストランの協力の下、みそバター焼きやすし、ホタテとマッシュルームのリゾットなど、当地の富裕層が好みそうなメニューをイベントのために考案してもらい、地場系の食品やレストラン関連の企業や商工会などの代表者(バングラデシュ人計36人)に日本産ホタテの認識を高めてもらうべく、試食の機会を提供した。

写真 加者が試食したホタテのすしとカルパッチョ(在バングラデシュ日本大使館提供)

加者が試食したホタテのすしとカルパッチョ(在バングラデシュ日本大使館提供)

写真 試食会の様子(在バングラデシュ日本大使館提供)

試食会の様子(在バングラデシュ日本大使館提供)

同イベントの参加者36人に実施したアンケートによると、「日本に渡航経験がある」割合は61.1%、「ホタテを過去に食したことがある」は58.3%と、訪日経験とホタテの認知度には相関関係があったと考えられる。今回提供したホタテのメニューが「魅力的だった」との回答は97.2%に上った。参加者からは、「ホタテのみそバター焼きや天ぷらのテイストは特に気に入った」「ホタテの風味や食感を好むバングラデシュ人は多いだろう。すしも特に抵抗はない」「こんなに食べ応えがあって、フレッシュなホタテは食べたことがない」といったコメントが寄せられた。「バングラデシュ人にとって欠かせない主食のコメを使用したメニューで、例えば、ホタテ入りのチャーハンも食べてみたい」といった声もあった。

参加した当地の著名な経営者の1人で、二輪大手ACIモーターズのスブラタ・ランジャン・ダス最高経営責任者(CEO)は自身のSNSでイベントの様子を発信し、多くの反響が寄せられている。

画像 SNSによるイベントの発信(スブラタ・ランジャン・ダス氏のフェイスブックより)

SNSによるイベントの発信(スブラタ・ランジャン・ダス氏のフェイスブックより)

ジェトロは在バングラデシュ日本大使館主催の天皇誕生日レセプション(215日開催)でも、来場者に向けてホタテの試食機会を提供するなど、同大使館による協力と支援の下、日本産ホタテのPRを行っている。同イベントを通じ、日本産ホタテの流通がいまだ非常に限定的なバングラデシュ市場で、認知向上や購買意欲の醸成に向けた1つの契機となることが期待される。

(山田和則)

(バングラデシュ)

ビジネス短信 982ca988732efdaf