2019年以来初、香港国際ダイヤモンド、ジェム&パール・ショーと香港国際ジュエリーショーが同時開催

(香港)

香港発

2024年03月15日

香港貿易発展局(HKTDC)は、2月27日~3月2日にランタオ島のアジアワールドエキスポで「第10回香港国際ダイヤモンド、ジェム&パール・ショー」、2月29日~3月4日に湾仔(ワンチャイ)の香港コンベンションセンターで「第40回香港国際ジュエリーショー」を開催した。同時期に2カ所の会場で両展示会を開催するのは2019年以来となった。新型コロナウイルス流行以降は両展示会とも香港コンベンションセンターで開催されていた。主催者によると、今回の両展示会には合計44カ国・地域から4,000以上の事業者が出展し、137カ国・地域から約8万1,000人のバイヤーが訪れた。会場で実施された出展者やバイヤー向けアンケートでは、回答者の62.3%が今後1~2年間で売り上げが伸びるとの予測を示した。

「第10回香港国際ダイヤモンド、ジェム&パール・ショー」では、日本真珠輸出組合がジャパンパビリオンを設置し、ジェトロも出展企業の商談支援などを行った。同パビリオンには約80社がブースを設置し、香港内外から多くのバイヤーが訪れ、商談などでにぎわった。香港は日本産真珠の主要な輸出先で、農林水産省の「農林水産物輸出入情報」よると、2023年の香港向け輸出金額は約447億円と、中国本土(約70億円)、米国(約27億円)を抑えてトップだった。日本産真珠は香港市場で品質などが高く評価されており、ジャパンパビリオンを訪れたバイヤーから、生産量の大半を日本が占めるアコヤ真珠を求める声が上がっていた。

写真 ジャパンパビリオン(ジェトロ撮影)

ジャパンパビリオン(ジェトロ撮影)

(横田覚)

(香港)

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