L&Tが水素電解槽製造の国産化を主導、GJ州ハジラで試運転

(インド)

アーメダバード発

2024年03月08日

インド最大の建設・総合エンジニアリング会社のラーセン・アンド・トゥブロ(L&T)は3月1日、グジャラート(GJ)州南部ハジラにあるA・M・ナイク重工業団地のグリーン水素製造プラントにおいて、初の自社製電解槽の試運転開始を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

製造したのは、子会社のL&Tエレクトロライザー。同社は、フランスのマクフィー・エネルギーとの技術提携による加圧式アルカリ水電解槽の製造に注力している。今回試運転を始めた容量1メガワット(MW)の電解槽(2MWまで拡張可能)は、主要部品であるスタック2基と電解処理装置(EPU)「ML-400」を装備しており、1時間当たり200Nm3(ノルマル立方メートル)の水素を生産することが可能だ。同電解槽は最新の国際規格に準拠しており、優れた柔軟性と熱安定性を発揮するよう同社が独自に開発・製造したもの。今後数週間、性能最適化のための試験が行われた後、本格的な生産が開始される見込みだ。

同社は、インド政府が提唱する製造業振興策「メーク・イン・インディア」を受け、インドのベンダーやサプライヤーと協力して、電解槽の開発から製造までのバリューチェーン全体の国産化に向けた先駆となるべく主導していると表明している。今後見込まれるグリーン水素の需要増に対応するため、ハジラに建設予定の大規模生産工場について、サプライチェーンの強化を通じた現地生産化、コスト競争力の向上のための自動化を推進していく方針だ。

L&Tのデレク・M・シャー上級副社長兼グリーンエネルギー事業責任者は「このプロジェクトでの現地化への取り組みは、単なるコスト削減にとどまらず、インド国内のサプライチェーンを活性化し、熟練技術者に有望な活躍機会を提供する」と強調。インド政府が掲げる「自立したインド」のビジョンに合致するものだと述べた。

L&Tエレクトロライザーは、インド政府の新・再生可能エネルギー省(MNRE)が立ち上げた「国家グリーン水素ミッション」の生産連動型奨励策(PLI)で、年間容量300MWを割り当てられており、重要な役割が期待されている。

(古川毅彦)

(インド)

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