西アフリカ一帯で海底ケーブル断線によるインターネット障害

(コートジボワール、西アフリカ)

アビジャン発

2024年03月19日

コートジボワールをはじめ西アフリカ地域一帯で3月14日、大規模なインターネット障害が発生し、接続不能となった。状況がより深刻なコートジボワールに加えて、リベリア、ベナン、ガーナ、ブルキナファソ、トーゴ、カメルーン、ガボン、ナミビア、ニジェール、ナイジェリア、レソト、南アフリカ共和国の12カ国が影響を受けていることが報告された。

西アフリカのデータセンター・接続ソリューションプロバイダーの米国エクイニクス傘下のメインワンは、国際通信に使用されている同社の海底ケーブルシステムの断線が原因と明らかにした。これにより、西アフリカ沿岸ではインターネット帯域幅が激減する事態に見舞われている。

同社は、コートジボワール沖の大西洋で、何らかの海底地震活動によってケーブルシステムの断線が引き起こされたとみている。一方、「陸地からの距離と、断線地点のケーブルの深さが約3,000メートルあることから、船舶のいかり、漁業、掘削などの人為的な行為によるものではない」との見方を明らかにした。

コートジボワール国内最大手の通信事業者オレンジによると、4本の海底ケーブル(WACS、Sat 3、ACE、MainOne)の損傷が発生した直後から、顧客への混乱を最小限にとどめるため、ネットワークトラフィックを別ルートに変更するなどして、接続の回復に努めているが、一部アクセスは制限されており、3月18日時点で完全復旧の見通しは立っていない。

(渡辺久美子)

(コートジボワール、西アフリカ)

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