1月の自動車生産台数、前年同月比12.5%減の約14万2,000台
(タイ)
バンコク発
2024年03月01日
タイ工業連盟(FTI)は2月22日、1月の自動車生産台数が前年同月比12.5%減の14万2,102台だったと発表した(添付資料表参照)。部門別では、乗用車が7.3%減の5万2,509台、ピックアップトラックなどの商用車が15.2%減の8万9,593台だった。自動車生産台数全体の66.9%を占める輸出向けは3.9%増の9万5,110台、国内販売向けは33.6%減の4万6,992台だった。
1月の国内販売台数は、個人債務上昇に伴う自動車ローンの審査厳格化により、前年同月比16.4%減の5万4,814台だった。2023年通年の乗用車の国内販売台数に占める日本車のシェアは67.0%で、2022年通年の79.6%から12.6ポイント減少、一方、バッテリー式電気自動車(BEV)で攻勢を強める中国車は7.4%から17.1%と、9.7ポイント増加している(添付資料図1、図2、図3参照、注)。
一方、1月の完成車の輸出台数は前年同月比0.1%減の8万6,716台だった。完成車の輸出額は15.0%減の約606億バーツ(約2,545億円、1バーツ=約4.2円)、完成車とエンジン、部品、スペアパーツを含む輸出額は14.3%増の約796億バーツだった。
(注)国内販売台数に占めるブランド別のシェアは、本稿執筆時点(出所:タイ国トヨタ)で入手可能だった2023年通年のデータに基づいて作成している。
(高谷浩一、チャナットパット・スクマ)
(タイ)
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