米アリゾナ祭り開催、40周年迎え多くの来場者に日本酒、水産物をプロモーション
(米国)
ロサンゼルス発
2024年03月01日
米国アリゾナ州フェニックス市で2月24~25日、日本文化に関するイベント「アリゾナ祭り」が開催された。現地の非日系NPO法人が主催しており、日本と日系米国人、地域社会との相互理解と友情を促進することを目的としている。アリゾナ祭りは1984年に初めて開催され、今回で40周年を迎えた。同市によると、2023年の来場者は2日間で推計約10~11万人を記録しており、今回も同規模の来場者数が見込まれた。
会場のステージなどでは、太鼓やダンスパフォーマンス、ティーセレモニーなどが行われた。また、伝統工芸やアニメグッズなど日本文化に関する商品販売ブースが56カ所、ラーメンやお好み焼き、たこ焼きなどの飲食ブースが35カ所出店した。地元メディアによると、1994年は18、2014年は56、2023年は74の出店があり、出店数は増加傾向が続いている。
出店者からは、「毎年出店しているが、来場者は年々増加しているように感じており、前年よりも早いペースで完売した。それだけ日本への関心が高まっているのではないか」との声が聞かれた。現地の来場者は「日本文化には以前から関心があったが、友人が前年に来場して楽しかったと言っていたので来てみた。これだけの人数が集まっているのに本当に驚いている」と話していた。
なお、ジェトロでは、日本酒を次世代につなぐため、各地のレストランで提供される日本酒の情報などをハッシュタグ「#Support Sake」を付けてインスタグラムのフォトキャンペーンで提供したり、ファン交流試飲会などのイベントを実施したりしている。今回のイベントでは、日本酒と日本産水産物とのペアリングのプロモーションを目的に、3種類セットの日本酒などを購入すると、日本産のホタテやマグロ、タイの刺し身が無料で付いてくるサービスを提供した。現地の購入者は「すしは時々食べるが、日本酒と刺し身の組み合わせで食べたのは初めて。同じ日本酒でも、飲み比べると味が違っていて面白い。日本にまだ行ったことがないので、是非日本に行ってさまざまな日本酒を飲み比べてみたい」と語っていた。
(堀永卓弘)
(米国)
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