2月の乗用車BEV登録台数、前月から大幅減少に転じる

(タイ)

バンコク発

2024年03月11日

タイ運輸省陸上運送局(DLT)のデータからジェトロが集計したところ、2月のバッテリー式電気自動車(BEV)の新規登録台数は前年同月比15.9%減、前月比60.3%減の6,335台 と急減した。主な内訳は、乗用車が前年同月比33.5%減、前月比73.3%減の3,628台と大きく落ち込む一方、二輪車は前年同月比40.4%増、前月比14.8%増の2,587台と増加した。ハイブリッド電気自動車(HEV)は51.4%増の1万1,991台(乗用車が1万1,966台、二輪車が25台)、プラグインハイブリッド電気自動車(PHEV)は28.4%減の894台だった(乗用車のみ)。

2024年1~2月のEV累計新規登録台数では、BEVが前年同期比82.0%増の2万2,278台だった。主な内訳は、乗用車が約2.0倍の1万7,202台、二輪車が43.0%増の4,840台などだった。HEVは67.4%増の2万6,134台で、内訳は、乗用車が68.4%増の2万6,085台、二輪車が59.2%減の49台だった。PHEVは17.0%減の1,834台だった(乗用車のみ)(添付資料表1参照)。

DLTのデータからBEV(乗用車)の2月の新規登録台数をメーカー別にみると、1位がBYDで1,068台(シェア29.4%)、2位がテスラで670台(シェア18.5%)、3位がAIONで428台(シェア11.8%)だった(添付資料表2参照)。中国メーカー8社を合わせると、シェア68.8%を占めた。

1~2月のBEV(乗用車)の累計新規登録台数をメーカー別にみると、1位がBYDでシェア51.8%、2位がSAICモーター・CPでシェア13.7%、3位がNETAオートでシェア13.0%、4位がテスラでシェア4.2%だった。中国メーカー8社でシェア89.4%を占めた。

2月末のEV累積登録台数では前年同月末比59.1%増の57万9,341台だった。内訳は、BEVが3.5倍の15万4,027台、うち乗用車が4.8倍の10万6,907台、二輪車が2.2倍の4万2,979台に増加した。HEVは34.3%増の36万9,532台、PHEVは25.1%増の5万5,782台だった。

(高谷浩一、チャナットパット・スクマ)

(タイ)

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