特許審査ハイウェイ(PCT-PPH)申請件数、上限に到達

(ブラジル)

サンパウロ発

2024年03月13日

ブラジル産業財産庁(INPI)は3月7日、2024年の特許審査ハイウェイのうちPCT-PPH(注)の申請件数が上限に到達したことを発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

INPIへのPCT-PPHの合計申請件数は、受け付け開始からわずか2カ月で年間上限件数の100件に到達した。そのため、PCT-PPHのINPIへの新たな申請は、2024年いっぱいは認められない。

1月から開始したINPIにおけるPPHの第4フェーズでは、1年間のPPH受け入れ上限件数は800件(うち、PCT-PPHが100件)に設定されており、通常のPPHについては、引き続き申請を行うことができる。

なお、2023年は6月にPCT-PPHの申請上限件数に達し、その翌月の7月には800件のPPH申請上限件数にも達しており、2024年についても通常のPPHも早い段階で上限に達することが予想される。

(注)PPH〔Patent Prosecution Highway(特許審査ハイウェイ)の略〕は、各特許庁間の取り決めに基づき、第1庁(先行庁)で特許可能と判断された発明を有する出願について、出願人の申請により、第2庁(後続庁)で簡易な手続きで早期審査が受けられるようにする枠組み。PCT-PPHは、PCT(特許協力条約)出願の国際段階成果物を利用したPPH。

(安田勇太)

(ブラジル)

ビジネス短信 06d54951f5f75fbf