米ロサンゼルス市、五輪に向けた交通・インフラ整備のための資金獲得を発表、交通渋滞緩和も期待
(米国)
ロサンゼルス発
2024年03月18日
米国カリフォルニア州ロサンゼルス(LA)市は3月12日、2028年に開催予定の夏季オリンピックの開催に向けて進められている交通インフラの改善などのために、連邦政府から約9億ドルの資金を獲得したことを発表した。当資金は、インフラ投資雇用法(IIJA)および2024会計年度運輸支出法などによるものとされており、ライトレールの整備、地下鉄路線の延長などの公共交通インフラの整備のほか、横断歩道の改良などの歩行者の安全性とアクセシビリティーの向上など、さまざまなプロジェクトに充てられる。
LA市のカレン・バス市長は、2028年のオリンピック開催に向けた準備の一環として、2024年3月10日までパリを訪問し、交通・インフラプロジェクトなどを視察していたが、「オリンピック・パラリンピックで世界を迎える準備のために、地域のインフラと交通システムの強化に無駄な時間はないというメッセージが明確に伝えられた」と述べている。
また、LA郡都市交通局(LAメトロ)のステファニー・ウィギンズ最高経営責任者(CEO)は「LA郡で悪名高い交通渋滞を避けなければならない人々にとって素晴らしいニュース。私たちはこれらの画期的なプロジェクトを完了させ、LA地域の1,000万人の住民のためにワールドクラスの交通システムを提供することができる」と述べている。
さらに、カリフォルニア州選出のアレックス・パディラ上院議員(民主党)は「オリンピック開催まであと数年となった今、私たちは大会の円滑な運営を助けると同時に、最も必要とされる地域社会のモビリティーとコネクティビティーを永続的に改善できる交通インフラに投資している。オリンピック終了後、何年にもわたって実感できるような、この重要な連邦資金をLA地域のために確保できたことを誇りに思う」と述べている。
買い物・通勤など日常生活に自家用車の利用が不可欠なLA地域にとって、安全・安心に公共交通機関を利用できる環境の整備は重要である中、こうしたオリンピックに向けたプロジェクトに伴って交通インフラが整備されることが期待される。
(堀永卓弘)
(米国)
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