経済は好調の見通し、天然ガス開発再開も

(モザンビーク)

マプト発

2024年02月02日

2023年のモザンビーク経済は、前年11月から始まったエリア4コーラル・サウス天然ガス鉱区からの天然ガス生産、輸出(2022年11月18日記事参照)により、GDP成長率は好調な伸びを見せた。IMFは2024年1月時点で2023年の実質GDP成長率を6.0%(2022年の成長率は4.4%)としている。好調な天然ガス生産を背景に、エリア4を開発するコンソーシアムは新たな鉱区の開発と、2基目の洋上浮体式生産施設(FLNG)の建設を検討している(2023年7月13日記事参照)。新鉱区開発に向けた最終投資決定(FID)は2024年中に発表される可能性があると報じられている。

これに加え、治安情勢悪化のため「不可抗力」宣言によって停止しているエリア1天然ガス開発プロジェクトにも、再開の兆しが見えている。開発を主導するトタルエナジーズは2023年上半期に該当地域の人道状況の調査を実施し、9月に開催した同社の株主総会では、エリア1からの天然ガス生産を2028年に開始する計画であることが示された。開発の再開から生産開始までは4~5年かかるとされており、逆算すると2024年中の再開が期待される。

(松永篤)

(モザンビーク)

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