四川省政府、外国人による支払いの利便性向上のための政策発表

(中国)

成都発

2024年02月29日

中国の四川省商務庁と財政庁、中国人民銀行(中央銀行)四川分行は2月7日、「四川省での外国人(外国籍保有者)の消費支払いの利便性を高めるための若干の措置」を打ち出した。

同省内の商業地域や観光地、空港、鉄道駅などで、外国発行のクレジットカードなどによる支払いに対応できる店舗を増やすことなどによって、外国人の支払いの利便化を図る。具体的には、外国発行のクレジットカード対応のPOS端末を設置する店に対し、800元(約1万6,800円、1元=約21円)を上限として、設置とメンテナンス費用の50%を補助金として支給する。また、店舗に対して外国発行のクレジットカードを利用する際に発生する手数料への補助金も支出する。

また、モバイル決済について、外国発行のクレジットカードとのひもづけの利便性を向上させる。さらに、四川省で外国人に対する銀行口座開設の手続きを簡素化する。

中国ではモバイル決済が主流の中、空港やホテル、商業地域、観光地で外貨両替機を設置し、現金払いを推奨する。

外国人が多く訪れるエリアや税関、同省に到着する国際線フライトの中での広報を強化し、同省で外国人向けにマニュアルを配布し、外国発行のクレジットカードを用いたモバイル決済に関する情報提供も行う。

在中国日系企業などで構成する中国日本商会は「中国経済と日本企業2023年白書」で、外国人の旅行者や居留者に対するキャッシュレス決済サービスの簡便化や、新規赴任時の銀行口座開設手続きの簡素化などを要望していた。

(王慧シン)

(中国)

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