米商用トラックメーカーのニコラ、カリフォルニア州に水素ステーションを開設

(米国)

ロサンゼルス発

2024年02月09日

米国の新興商用トラックメーカーのニコラ(本社:アリゾナ州フェニックス)は2月5日、水素燃料の生産・流通・販売を管理するブランド「ハイラ(HYLA)」として、初の水素ステーションを米国カリフォルニア州南部のオンタリオ市に開設したと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。この水素ステーションでは、1日最大40台の同社製水素燃料電池トラックへの供給が可能。現場で従業員や技術者による24時間体制でのサポートを提供し、顧客にシームレスで効率的な燃料補給体験を提供するとしている。

ニコラは、今後数年間で最大60の水素ステーションを開設する計画を掲げており、2024年第2四半期末までに合計9カ所が開設予定で、今回の水素ステーションはその計画の一部だ。同社エネルギー部門のオレ・ホフマン社長は、「ゼロ・エミッションのトラック輸送への移行を容易にし、水素ネットワークへのアクセスを優先させることが私たちの最大の目標で、まだ始まったばかり」「ニコラは世界最大級の大型水素燃料補給ネットワークを構築し、顧客に利用しやすい環境を提供する」とコメントしている。

なお、ニコラは2023年12月20日、カリフォルニア州の水素ステーション事業者最大手ファースト・エレメント・フューエル(本社:同州アーバイン市)と、同社のカリフォルニア州オークランドにある水素ステーションでニコラの水素燃料電池トラックに燃料を補給可能とする10年間の契約を締結している。ニコラはこうした連携も含めて、水素燃料の補給に関するネットワークを充実させ、水素燃料電池トラックの導入をさらに促進し、輸送部門における脱炭素化に貢献していく考えだ。

(堀永卓弘)

(米国)

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