2023年11月~2024年1月期の失業率は2.9%、4期連続で横ばい

(香港)

香港発

2024年02月29日

香港特別行政区政府統計処は2月20日、2023年11月~2024年1月期の失業率(季節調整済み、速報値)について、2023年8~10月から4期連続で横ばいの2.9%と発表した(添付資料図参照)。

業種別にみると、改善したのは「製造」(前期から0.6ポイント低下の3.3%)、「小売り・宿泊・飲食サービス」(同0.2ポイント低下の3.4%)、「貿易・卸売り」(同0.1ポイント低下の2.9%)、「運輸・倉庫・郵便・宅配サービス・情報・通信業」(同0.1ポイント低下の2.6%)、「金融・保険・不動産・専門およびビジネスサービス」(同0.1ポイント低下の2.3%)、「行政・社会・個人向けサービス」(同0.1ポイント低下の1.2%)だった。悪化したのは「建設」(同0.2ポイント上昇の3.9%)だった。

年代別では、「20~29歳」(前期から0.1ポイント低下の5.6%)、「30~39歳」(同0.1ポイント低下の2.0%)、「40~49歳」(同0.1ポイント低下の2.1%)、「60歳以上」(同0.2ポイント低下の1.9%)の雇用状況は前期から改善した一方、「15~19歳」(同0.9ポイント上昇の10.2%)、「50~59歳」(同0.1ポイント上昇の2.7%)の雇用状況は悪化した。

香港政府労働・福祉局の孫玉菡(クリス・サン)局長は「失業率は2023年10~12月期と同様に2.9%にとどまった」と強調し、今後の見通しについて「持続的な経済成長が労働需要を下支えしており、短期的には労働市場は人手不足で、逼迫した状況が続くと見込まれる」との見方を示した。

なお、労働局は3月14~15日に湾仔(ワンチャイ)の香港コンベンションセンターで、80社以上の企業が参加する就職フェアを開催する予定だ。また、3月26~27日には、旺角(モンコック)のマクファーソンスタジアムで、55社以上の企業が参加する就職フェアも開催する予定だ。労働局は求職者向けにオンラインプラットフォームを設置しており、求職者は同プラットフォームから求人情報などを得ることができる。

(横田覚)

(香港)

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