佐賀に4カ国バイヤーをジェトロが招聘、産地視察・商談会を実施

(佐賀、アルゼンチン、インド、チリ、ポーランド)

佐賀発

2024年02月20日

ジェトロは2月13、14日、佐賀県産品をはじめとする日本産農水産物・食品の輸出を促進するため、4カ国(アルゼンチン、インド、チリ、ポーランド)のバイヤーを佐賀に招聘(しょうへい)した。初日の13日には商談前に佐賀県の特産品の魅力と、その背景となる文化や歴史、生産環境などの見聞を深めるため、佐賀県内の食品メーカーや酒蔵などの産地を視察し、14日は佐賀市内のホテルで食品商談会を実施した。

バイヤーは、産地視察ではしょうゆ、みそをはじめとする調味料、ユズ加工食品、日本酒・焼酎の製造工場を見学し、素材や製造過程、日本産食品の品質への理解を深めた。視察先の鹿島市の肥前浜宿・酒蔵通りは国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されており、佐賀県の歴史や文化を知る機会になった。

また、県内事業者13社を含む22社のサプライヤーとの食品商談会を実施した。参加事業者からは、「対面の商談はオンライン商談よりもバイヤーとの距離感が近く、商品を見てもらえるため、成果につながりやすい」「これまで取引がない国のバイヤーとの商談機会だったので、成約までつなげたい」、バイヤーからは、「佐賀に来たのは初めてだったが、新しい商品を見つけて知見を広げることができ、とても意味のある2日間だった」「想定していたよりも生産量が少なく、輸出に対応できるかわからない事業者も一部にいたが、早速サンプル品を持ち帰って卸し先に見せたい商品が見つかった」といった声が聞かれた。

バイヤーは業務用・小売り用の日本産食品を取り扱う卸売業者で、各国の日本食市場が成熟していく中で、より質の高い商品、新たな魅力ある商品の調達を希望し、今回のプログラムに参加した。商談会では日本料理に欠かせない調味料やコメ、茶などの需要が高かった。

写真 産地の視察(左:しょうゆ工場、右:酒蔵)(ジェトロ撮影)

産地の視察(左:しょうゆ工場、右:酒蔵)(ジェトロ撮影)

写真 商談会の様子(ジェトロ撮影)

商談会の様子(ジェトロ撮影)

(山本りりな)

(佐賀、アルゼンチン、インド、チリ、ポーランド)

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