米テスラ、南米初のショールームをオープン

(チリ、米国)

サンティアゴ発

2024年02月06日

米国の電気自動車(EV)大手テスラは1月31日、南米初となるショールームをチリの首都サンティアゴにあるショッピングセンターのパルケ・アラウコ内にオープンした。同日に行ったオープニングイベントには、駐チリ米国大使も出席し、テスラ・チリのカントリーマネジャーのアグスティン・アモレッティ氏が販売モデルと販売価格を発表した。

写真 オープニングイベントの様子(ジェトロ撮影)

オープニングイベントの様子(ジェトロ撮影)

テスラがチリで最初に販売するのは、モデル3とモデルYで、前者の販売価格は3,990万ペソ(約638万円、1ペソ=約0.16円)から、後者は4,290万ペソからとなっている。既にインターネット上で予約を開始しており、納車は2024年第2四半期(4~6月)ごろを予定している。充電スタンドについては、全ての販売モデルがチリに設置されている充電スタンドと互換性があるとしていることに加え、テスラ製の充電スタンドの設置も間もなく開始する予定となっている。

写真 展示されたモデルY(ジェトロ撮影)

展示されたモデルY(ジェトロ撮影)

運輸通信省は、テスラが販売予定のモデル3とYについて、チリで販売するための許可申請を1月23日に提出したとしている。2月19日に予定されている車両管理認証センター(3CV)による技術審査の過程で問題なければ、3月初めごろに車両の販売が許可されるとみられている(エル・メルクリオ、2月2日)。

チリ全国自動車産業協会(ANAC)が発表した2023年の電動車の新車販売データによると、バッテリー式電気自動車(BEV)の販売台数は、前年比22.6%増の1,588台で、マクサス、起亜、BYDなどのモデルが販売台数の上位を占めた。

(岡戸美澪)

(チリ、米国)

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