2023年末の香港の人口は750万人超、前年比0.4%増加

(香港)

香港発

2024年02月27日

香港特別行政区(以下、香港)政府統計処は2月20日、2023年末における香港の人口(速報版)は750万3,100人で、前年末の747万2,600人から0.4%増加したと発表した。2023年の出生数は3万3,200人、死亡数は5万4,400人で、2万1,200人の自然減だった。一方で、5万1,700人の香港居住者の純流入(流入から流出を差引)があり、人口増加の主要な要因となった。流入の内訳は、「単程証(One-way Entry Permit)」(注1)保持者4万800人とその他香港居住者1万800人を含む。

なお、2023年末の暫定人口750万3,100人のうち、722万8,600人が「常住居民」(注2)、27万4,500人が「流動居民」(注3)で、前年比でそれぞれ0.1%、10.2%増加した。

香港政府報道官は、新型コロナウイルス感染拡大が収束して以降、人口は2年連続で増加したと指摘した。同報道官は、人口の増加要因について、「新型コロナウイルス感染拡大時に海外に滞在していた香港居住者の多くが2023年に香港に戻った。また、2023年後半にはかなりの数の香港永住権保持者が流入した。そのほか、トップタレント・パススキーム(注4)などの制度を介して、中国本土や海外からの入境が相次いだ」と述べた。

一方で、出生率の低さを指摘する声もある。香港大学社会福祉・社会行政学科の葉兆輝(ポール・イップ)人口衛生学主任教授は「パンデミック終息以降、婚姻数は増加したものの、出生数は同程度の増加となっていない」と懸念を示した(「サウス・チャイナ・モーニングポスト」2月21日)。

(注1)中国本土の法律や規則に従い中国本土当局の承認を得て、中国本土居住者が家族に会う目的で来港することを許可する制度。

(注2)「常住居民」とは、(1)統計時点以前の6カ月間に3カ月以上、または以降6カ月間に3カ月以上香港に滞在した香港永住権保持者(統計時点における滞在は問わない)、および(2)統計時点に香港に滞在した香港非永住者を指す。

(注3)「流動居民」とは、統計時点以前の6カ月間に1カ月以上3カ月未満、または以降の6カ月間に1カ月以上3カ月未満香港に滞在した者を指す(統計時点における滞在は問わない)。

(注4)域外の高収入・高学歴の優秀者を香港に誘致することを目的とした制度。当該スキームで、申請者は次のいずれかに該当する必要がある。(1)申請直前の年収が250万香港ドル(4,750万円、1香港ドル=約19円)以上、(2)対象大学の学士号を取得し、申請直前の5年間に3年以上の実務経験がある、(3)対象大学で学士号を取得し、実務経験が3年未満。なお(1)は、相当額を外貨で得ていてもよい。

(松浦広子)

(香港)

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