1月のコロンボのインフレ率、前年同月比6.4%に上昇

(スリランカ)

コロンボ発

2024年02月08日

スリランカ・センサス統計局(DCS)は1月31日、コロンボの2024年1月の消費者物価指数(CCPI)上昇率(インフレ率、注)が前年同月比6.4%だったと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした(添付資料図参照)。2023年12月の4.0%からは2.4ポイントの上昇で、コロンボのインフレ率は2023年10月から4カ月連続の上昇となった。なお、同インフレ率の上昇は、スリランカ中央銀行(CBSL)の予測にほぼ沿ったものだ。

食品部門のインフレ率(前年同月比)は、2023年12月の0.3%から2024年1月には3.3%に上昇し、非食品部門のインフレ率(前年同月比)も12月の5.8%から1月には7.9%に上昇した。経済の基調的なインフレを反映するコア・インフレ率(前年同月比)も、12月の0.6%に対し、1月には2.2%と上昇した。

DCSは、今回の物価上昇を、1月1日から18%に引き上げられた付加価値税(VAT)および天候による食糧供給の混乱の影響(2023年11月9日記事参照)による一過的なものと指摘し、適切な政策措置とインフレ期待の定着に支えられ、中期的には目標水準の5%前後で安定すると予測している。

CBSLは1月23日、主要政策金利を据え置いたが、これは短期的にインフレ圧力が高まることを防ぐ措置でもある(2023年2月8日記事参照)。

(注)コロンボ・ベースのCCPIは基準年2021年=100としている。

(大井裕貴、寺島かほる)

(スリランカ)

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