インドのテストマーケティング地・ムンバイで日本酒の魅力を宣伝

(インド)

ムンバイ発

2024年02月19日

インド西部ムンバイで2月9日、日本酒と日本文化を広めるアンバサダーを選ぶ「2024 Miss SAKE(ミス日本酒)India」が開催された。本イベントは、2020年に第1回大会が首都ニューデリーで行われ、2回目となる今回は、インドで飲食業・ホテル業を手掛けるヒロハマ・インディアが主催した。

同イベントでは、華やかな浴衣に身を包んだ7人のファイナリストが、日本の食や文化に対する自身の経験や思い、今後の活動内容についてスピーチを行った。5人の審査員による審査の結果、グランプリには北部ウッタラカンド州出身のカジャル・チャウハンさんが選ばれた。チャウハンさんは「日本酒は単なるアルコールではなく、日本の文化が詰まったものだ。日本酒を通して日本の文化をインドに伝え、日本とインドの文化的つながりを強めていきたい」と述べた。準グランプリには、ソソウォン・カムラングさんとメナカー・ライさんが選ばれた。

また、ステージには、日本の10代目である2023 Miss SAKE Japan の山田琴子さんも登壇し、日本酒の文化やその製法について、インド人来場者に向けて説明した。さらに、宮崎酒造店(千葉県)、薄井商店(長野県)、千古乃岩(ちごのいわ)酒造(岐阜県)、希(のぞみ)ジャパン(新潟県)などが、まだインドで販売を行っていない自社製品の魅力をアピールした。

選出されたMiss SAKE Indiaは、今後インド国内で開催されるイベントやレストランなどで、日本酒や日本食、日本文化のPRを行う。また、グランプリ選出者については、2024年6月に日本での文化研修も予定している。ヒロハマ・インディアの本多康二郎社長は「日本への強い思いを持った彼女たちと一緒に、日本酒を含めた日本文化のPR活動を行うことはもちろんのこと、日本のMiss SAKEや酒蔵との交流などを通じて日本の魅力をアピールし、インドから日本へのインバウンドの創出にもつなげていきたい」とした。

写真 (左から)2024 Miss SAKE India準グランプリのソソウォン・カムラングさん、グランプリのカジャル・チャウハンさん、準グランプリのメナカー・ライさん、2023 Miss SAKE Japanの山田琴子さん(ジェトロ撮影)

(左から)2024 Miss SAKE India準グランプリのソソウォン・カムラングさん、グランプリのカジャル・チャウハンさん、準グランプリのメナカー・ライさん、2023 Miss SAKE Japanの山田琴子さん(ジェトロ撮影)

(丸山春花)

(インド)

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