エネルギー展示会「EGYPES」開催、脱炭素化に向け投資呼びかけ

(エジプト)

カイロ発

2024年02月28日

エジプト・カイロで2月19~21日に、エネルギー関連産業展示会「EGYPES外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」が開催された。主催者およびエジプト政府の発表によれば、120カ国から500社以上が出展し、来場者は3万5,000人に上った。初日には、アブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領、ムスタファ・マドブーリー首相、その他関係閣僚が来場した。エルシーシ大統領はスピーチで、アフリカ大陸の再生可能エネルギー生産のポテンシャルに触れつつ、プロジェクトの実施のため、先進国や国際機関に対して支援や投資を呼びかけた。

出品企業は、シェル(英国)、BP(英国)、シェブロン(米国)、エクソンモービル(米国)、トタルエナジーズ(フランス)、エニ(イタリア)といった世界的な大手エネルギー企業のほか、ADNOC(アブダビ石油公社)、TAQA(アブダビエネルギー公社)、ペトロナス(マレーシア)など産油国からの出展も多くあった。開催国エジプトからは、石油・鉱物資源省、EGPC(エジプト石油公社)、EGAS(エジプトガス公社)など政府機関や国営企業による大規模ブースの出展が目立った。出展分野は、資源の掘削、運搬、精製に関する技術、プラントなどの制御システム、電気自動車(EV)・再生可能エネルギー関連技術など多岐にわたった。

写真 にぎわう石油・鉱物資源省ブース(ジェトロ撮影)

にぎわう石油・鉱物資源省ブース(ジェトロ撮影)

日本からは、JFEスチール・伊藤忠丸紅鉄鋼、横河電機が出展した。展示会場内で開催されたサステイナビリティをテーマにしたパネルディスカッションの中で、横河ミドルイースト・アンド・アフリカのカントリーマネージャー、オサマ・マグイッド氏は、同社のシステムソリューションがエネルギー利用の管理や効率化、脱炭素化に向けたエネルギー転換に貢献できるとして、「信頼のおけるDX・GXパートナー」としての同社の役割を強調した。

(塩川裕子)

(エジプト)

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