フェースマスクの輸出規制が終了も、価格統制・管理は継続

(タイ)

バンコク発

2024年02月19日

タイの物品・サービス価格中央委員会(CCP)は、1月24日まで有効だったフェースマスクの輸出規制を延長しないことを決定した。同規制は、新型コロナウイルス感染が拡大する中、国内でのフェースマスクの公正価格と十分な供給を確保するため、2020年2月から開始し、2024年1月24日まで延長していた(2023年2月20日記事参照)。これにより、事業者はフェースマスク輸出の事前許可を得る必要がなくなった。

ただし、次の品目は引き続きCCPによる価格統制品目リストに指定しており、仕入れ価格、輸出量、在庫量、輸出計画などの月次情報を翌月10日までにCCP事務局長に報告する義務は継続する。この報告義務は6月30日まで継続の予定だが、価格統制品目リストから外れない限り、継続することとなる。

  • 医療用マスク(N95フェースマスクを含み、活性炭やバルブの有無を問わず、注)
  • 産業用使い捨てマスク
  • 使い捨て防じんマスク(N95フェースマスクを含み、粉じん、花粉、煙などを防ぐ目的のもので、活性炭やバルブの有無を問わず)

(注)N95は、米国労働安全衛生研究所(NIOSH)のN95規格をクリアした微粒子対応マスク。

(北見創、シリンポーン・パックピンペット)

(タイ)

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