1月の乗用車BEV登録台数が初の1万台超え、中国車シェアは95%

(タイ)

バンコク発

2024年02月19日

タイ運輸省陸上運送局(DLT)のデータからジェトロが集計したところ、2024年1月のバッテリー式電気自動車(BEV)の新規登録台数は、前年同月比3.4倍の1万5,943台となった。主な内訳は乗用車が4.6倍の1万3,574台、二輪車が約5割増の2,253台などだった。乗用車が1万台を超えるのは初めて。ハイブリッド電気自動車(HEV)は84.0%増の1万4,143台(乗用車が1万4,119台、二輪車が24台)、プラグインハイブリッド電気自動車(PHEV)は2.2%減の940台だった(乗用車のみ、添付資料表1参照)。

DLTのデータより、BEV(乗用車)の1月の新規登録台数をメーカー別にみると、1位がBYDで7,847台(シェア57.8%)、2位がNETAオートで2,013台(シェア14.8%)、3位がSAICモーター・CPで1,948台(シェア14.4%)となった(添付資料表2参照)。中国メーカー8社を合わせると、シェア95.0%を占めた。前年に年間8,206台を販売してシェア10.8%の4位となったテスラの販売は52台に急減した。トヨタは「bZ4X」を66台販売し、テスラを抜いてシェア0.5%を確保した。

1月末のEV累積登録台数は、前年同月末比61.2%増の56万302台となった。内訳は、BEVが4.0倍の14万7,750台、うち乗用車が6.2倍の10万3,290台、二輪車が2.2倍の4万435台に増加した。また、HEVは33.8%増の35万7,645台、PHEVは26.6%増の5万4,907台だった。

(高谷浩一、チャナットパット・スクマ)

(タイ)

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