ユニリーバ・ガーナ、2023年の税引き後利益は前年比10倍超に

(ガーナ)

アクラ発

2024年02月16日

ガーナの2023年の未監査財務諸表によると、ユニリーバ・ガーナの2023年の税引き後利益は1億7,896万ガーナ・セディ(約21億4,752万円、1ガーナ・セディ=約12円)で、前年比11.9倍と大幅な増益を記録した。2022年の1,508万ガーナ・セディから、2023年には増加した。収益(売上高)は、2022年の6億3,148万ガーナ・セディから2023年には9億815万ガーナ・セディとなり、前年比43.8%増だった。

ガーナは、2023年は平均28%と高いインフレ率に苦しめられ、現地通貨ガーナ・セディも対ドルで14%下落するなど、経済的な苦境に直面していた。同社は、その状況下でも、売上高の増加やコスト・インフレをカバーする価格設定、コスト削減によって利益率の改善がもたらされたと述べている。なお、直近6年の税引き後利益は下記のとおり。

  • 2018年:1億9,083万ガーナ・セディ(約4,060万ドル、1ドル=4.7ガーナ・セディ)
  • 2019年:損失­=1億6,032万ガーナ・セディ(約2,969万ドル、1ドル=5.4ガーナ・セディ)
  • 2020年:損失=5,039万ガーナ・セディ(約884万ドル、1ドル=5.7ガーナ・セディ
  • 2021年:35万ガーナ・セディ(約6万ドル、1ドル=5.9ガーナ・セディ)
  • 2022年:1,508万ガーナ・セディ(約168万ドル、1ドル=9.0ガーナ・セディ)
  • 2023年:1億7,896万ガーナ・セディ(約1,543万ドル、1ドル=11.6ガーナ・セディ)

ユニリーバ・ガーナ取締役社長のジョージ・オウス・アンサ氏は2023年12月、ガーナのインフレ率は低下傾向にあり(2024年1月31日記事参照)、競争の中で生き残るには販売量を増やす必要もあることから、ペプソデントの歯磨き粉やゲイシャなどのせっけん類の価格を戦略的に下げてきたと述べた。多くの製造業が調達・生産コストが高いことなどを理由にノックダウン生産を主流とする中、同社はガーナで産業化されているパームオイルを使うなど、生産量の約7割の商品をガーナ国内の工場で生産し、約7割の原材料を国内で調達していると語った。同時に、ガーナは対外輸出のうち約8割を金、原油、カカオ豆、その調製品に頼り、第一次産品に大きく依存している経済だが、それを多様化するにはやはり製造業がカギで、ガーナが比較優位を持てる産業に注力する重要性について言及した。

なお、2023年のユニリーバ・ナイジェリアの未監査財務諸表も既に公表されており、税引き後利益は85億4,400万ナイラ(8億4,586万円、1ナイラ=約0.099円)だった。

(数実奈々)

(ガーナ)

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