インド最大級の金属成形展「IMTEX Forming2024」開催
(インド、日本)
ベンガルール発
2024年02月02日
インド最大級の工作機械(板金・プレス・フォーミング)と工具関連の国際金属成形技術展示会「IMTEX Forming 2024」(注)が1月19~23日、ベンガルール市内のベンガルール国際展示場で開催された。
第8回となる今回は20カ国・地域から約625社が出展し、日本のほかに、ドイツと台湾が国・地域別パビリオンを設置した。主催者によると、5日間の会期中の来場者数は4万4,779人に上った。
ジェトロが設置したジャパンパビリオンには、日本企業・日系企業12社が出展。出展企業からは、「早速、成約につながった案件もあった」「長年アプローチしていた会社の意思決定者と会えて、商談が進みそうだ」「来場者の新規商品に対する関心の高さに驚いた」などの声が聞かれた。インド進出日系企業からは、「例年の1.2倍から1.3倍の商談の引き合いが展示会期間中にあった」「東アジア、東南アジア、北米地域の工作機械市場が落ち込む中、インドには非常に高い投資意欲が感じられる」といったコメントがあった。
ジャパンパビリオンへの来場者の1人は「高い技術力と信頼性がある日本企業と、コストを抑えてスピーディーな製造が可能なインド企業のパートナーシップは、互いにメリットがある」と提携に前向きな姿勢を示した。
展示会期中には、レーザー技術の大手で中東でも事業を行う地場企業スレシュ・インドゥ・レーザーズと、プラズマやファイバーレーザー、酸素燃料、ウオータージェット、ルーティング技術などを搭載したコンピュータ数値制御(CNC)機械を製造するスロバキア企業マイクロステップが戦略的パートナーシップを発表した。両社は、ガスやプラズマを利用した切削の次世代技術として注目を浴びる高出力レーザーを用いた切削技術などで協力を目指す。
展示会の主催者のインド工作機械工業会(IMTMA)は展示会開催に当たり、工作機械と金属成形の市場の成長について「2022年度の工作機械の販売台数は約55%増で、工作機械の需要はさらに高まる」「金属成形の生産は今後5年間で約10%の年平均成長率が見込まれる」と表明している。
(注)IMTEXは、インド工作機械工業会(IMTMA)が1969年から開催している工作機械の専門展示会。展示会の規模拡大を受け、2009年から金属成形をテーマとして切り分けたIMTEX Formingを隔年で開催している。
(大野真奈)
(インド、日本)
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