ブータン総選挙、元首相率いる政党が5年ぶり政権復帰へ

(ブータン)

調査部アジア大洋州課

2024年01月12日

ブータンで1月9日に国民議会(下院、47議席)選挙が投開票され、2018年まで首相を務めたツェリン・トブゲイ党首が率いる国民民主党(PDP)が30議席を獲得外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。5年ぶりの政権復帰となる。

ブータン選挙委員会は、縁起党(BTP)が残る17議席を獲得して野党になると宣告した。総選挙の登録有権者数は約498万人で、投票率は65.6%だった。

ブータン国民議会は、2008年の憲法発布により、王政から立憲君主制に移行したことで設立され、総選挙は今回が4回目となる。予備選挙を経て2党が下院議席を争う制度で、2023年11月30日に投開票された予備選挙の得票率はPDPが42.5%、BTPが19.5%。与党だった協同党(DNT)は13.1%で4位となり、本選挙前から政権交代は確実とみられていた。

(今野至)

(ブータン)

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