米コストコ、深セン市に華南地域初店舗をオープン

(中国)

広州発

2024年01月18日

米国大手会員制スーパーマーケットのコストコ(開市客)の中国華南地域での初店舗「開市客深セン店」が1月12日、深セン市龍華区にオープンした。

深セン店はコストコが中国本土に開設した6店目の店舗で、総面積は4万4,500平方メートル、売り場面積は約1万5,000平方メートルに達する。2019年に上海市閔行区に中国本土1号店をオープンさせて以来(2019年9月5日記事参照)、コストコは蘇州市、杭州市、寧波市などに店舗を開設している。

コストコ中国本土エリアの章総経理は「深セン市の若く、活力とイノベーション力があり、国際的で開放的な市場環境はコストコに適している」と述べた。また「2024年にオープンする南京市の店舗では、試験的にガソリンスタンドを併設するとともに、将来的には中国内のより多くの地域でビジネスを展開する」との意向を示した。さらに、オンラインショップに関しても「(2024)年内に試験運用を開始し、デジタル時代のオンライン消費のトレンドに合わせ、消費者により多様なショッピング体験を提供する」とした。

深セン市政府の微信(WeChat)公式アカウントでの発表によると、コストコ深セン店の会員数は既に13万人に達し、うち約10%は香港住民という。深セン市政府は「コストコ深セン店の開業は、多くのサプライヤーやサービス業者の深セン市への拠点設立を促し、地元の産業振興につながる。同時に、龍華区内の香港人の消費購買ルートとなり、同区の消費促進にもつながる」と解説した。

(梁梓園)

(中国)

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