ドイツ復興金融公庫開発銀行、エジプトに7,600万ユーロ支援

ドイツ復興金融公庫開発銀行（KfW Development Bank）は、円滑化開発融資および無償資金援助として合計7,600万ユーロ相当の融資と助成金をエジプトに提供することで、エジプト国際協力省と合意した。2023年12月31日、エジプトの国家情報サービスが報じた。その用途は、エジプト・ドイツ2国間協力枠組みに基づき、電力セクター、グリーントランスフォーメーション(GX)、再生可能エネルギー開発に向けられる。

7,600万ユーロのうち、5,300万ユーロは電力・再生可能エネルギー省が所管するスマートグリッド開発プロジェクトと、再生可能エネルギーを紅海沿岸地域から北部沿岸地域に移送するプロジェクトに充てられる。これにより、水・食糧・エネルギー連関プログラム（Nexus of Water-Food-Energy, NWFE）の一環である、再生可能エネルギーの割合を発電総量の42％にまで高める期限を2035年から2030年に前倒しが可能となる。

このほか、800万ユーロ相当が小規模太陽光発電所を含むエネルギー効率化プロジェクトに充てられ、1,500万ユーロ相当が水力発電所の照明設備や制御システム更新などに充てられる。

ドイツの資金協力は過去数年間で融資、資金援助、技術協力など合わせて16億ユーロにものぼっており、エネルギーのほか、灌漑、水インフラ、廃棄物処理、都市開発、職業訓練、行政改革など多岐にわたっている。

（西澤成世）