ごみ収集の有料化を4月から8月に延期

(香港)

香港発

2024年01月26日

香港行政特別区(以下、香港)政府の環境・生態局の謝展寰局長は1月19日、一般家庭、飲食店や商業施設から出るごみ回収の有料化を当初予定の4月1日からではなく、8月1日に延期すると発表した。

謝局長は延期の理由として、「さまざまなセクターやコミュニティから多くの議論や質問が提示された。また、かなりの人々からごみ収集の方法や関連する詳細を理解していないとの懸念が示されたため」としている。

また同局長は、ごみ回収の有料化を円滑に実施するためにも、4月1日から政府部門などで実証実験を行い、一般の人々に対しごみ収集の運用や内容について理解を促す予定だとした。

香港不動産管理公司協会のジョニー・チャン元会長は、ごみ有料化の実施延期について、「さまざまな利害関係者はこの制度に慣れるまでより時間を稼げるだろう。4月から政府施設などで実施される実証実験により、改善の余地を特定し、他の不動産管理会社の参考となることを期待している」との見解を示した(「サウスチャイナ・モーニングポスト」1月20日)。

(松浦広子)

(香港)

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