海南省と広西チワン族自治区、2023年の経済指標を発表
(中国)
広州発
2024年01月31日
中国の海南省統計局が1月19日、広西チワン族自治区統計局が1月21日に、それぞれ2023年の経済指標を発表した。
海南省の域内総生産(GRP)は前年比9.2%増の7,551億1,800万元(約15兆1,023億6,000万円、1元=約20円)で、全国の実質GDP成長率(5.2%)を上回った。海南省統計局は、海南省の経済は持続的に回復しており、海南自由貿易港の建設については、一部措置が実行に移され、経済的な効果も生みだし始めていると評価している。広西チワン族自治区のGRPは同4.1%増の2兆7,202億3,900万元で、広西チワン族自治区統計局は、広西チワン族自治区経済は持続的な回復へ向かっているが、現在の外部環境の複雑性、厳しさ、不確実性が増し、経済発展には依然としていくつかの困難と課題が残されているとした。
海南省の主な経済指標をみると、固定資産投資は前年比1.1%増、うちハイテク産業投資は13.0%増だった。貿易総額は15.3%増の2,312億8,000万元で、うち輸出額は2.8%増(742億1,000万元)、輸入額は22.4%増(1,507億7,000万元)となった。社会消費品小売総額は10.7%増の2,511億3,200万元で、うち飲食業は34.4%増、小売業は7.6%増だった。離島免税消費金額(注)は25.4%増の437億6,000万元となった。
広西チワン族自治区の主な経済指標をみると、固定資産投資は前年比15.5%減となったが、うち工業投資は好調で、固定資産投資額全体に占める割合は38.7%に達し、前年より6.0ポイント成長した。貿易総額は7.3%増の6,936億5,000万元で、うち輸出額は1.5%増(3,639億5,000万元)、輸入額は14.6%増(3,297億元)となった。社会消費品小売額は1.3%増で、うち飲食業は3.6%増、小売業は0.9%と微増だった。
(注)離島免税消費金額とは、航空機などで海南島を離れる(出国を除く)予定者(観光客のほか、海南省住民も含む)を対象に、免税品を販売している店舗の売上高だ。
(梁梓園)
(中国)
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