ミャンマー軍と武装勢力、中国の仲介で停戦に合意

(中国、ミャンマー)

北京発

2024年01月22日

中国の外交部は1月12日、ミャンマー軍とミャンマー北部の武装勢力(注)の代表が、中国の仲介により停戦に合意したと発表した。協議は雲南省昆明市で10~11日に行われた。各勢力は即時停戦と軍事要員の撤退に合意し、平和的交渉を通じて紛争解決を図るとした。また、各勢力は国境地帯の中国人住民とミャンマーでのプロジェクトの安全を損なわないことにも同意した。

外交部は、ミャンマー北部での停戦と平和的交渉はミャンマーの各方面の利益となり、中国・ミャンマー国境の平和と安定にもつながるとした。その上で、合意の着実な実施と、対話と交渉を通じた問題解決を求めた。

外交部は2023年12月14日にも、中国の仲介により各勢力は停戦に合意したと発表していた。しかしその後、国境を接する雲南省でミャンマー側からの砲弾により負傷者が出たことを受けて、1月4日に即時停戦を要求していた。

(注)外交部は、コーカン、タアン、ラカインの3勢力としている。

(河野円洋)

(中国、ミャンマー)

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