フランス総合電線メーカーのネクサンス、モロッコに第3工場建設へ

(モロッコ、フランス)

ラバト発

2024年01月23日

フランスの総合電線メーカーのネクサンスは12月14日、モロッコのカサブランカ(中電圧バッテリーや発電・変電関連品を生産)、モハメディア(電力、建設、通信、航空機用ケーブルを生産)に次ぐ第3の生産拠点をモロッコ国内に設けることで、同国の産業・貿易省、エネルギー移行・持続可能な開発省、国営電力水道公社(ONEE)、投資貿易開発庁(AMDIE)と合意した。新拠点設立の投資総額は1億ユーロで、2026年までに中電圧ケーブルの生産開始を目指す。新規雇用者数は200人以上と見込まれるが、新拠点の設立場所は明らかにしていない。

ネクサンスは1898年創業のフランスの重電メーカーに起源を持つ。同社の前身のCGE Moroccoはフランス保護領時代の1947年に創業し、1952年の変圧器事業を開始、その後、バッテリーや電話ケーブル、自動車用ケーブル、航空機用ケーブル事業に乗り出した。2018年にはコートジボワール工場を建設し、現在はマグレブやサブサハラアフリカでも事業を展開している。

同社は今回の事業拡大を通じて、モロッコはもとより、アフリカでの再生可能エネルギー移行ビジネスに関与していくとしている。

(本田雅英)

(モロッコ、フランス)

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