ウズベキスタンで初の風力発電所が稼働

(ウズベキスタン)

タシケント発

2024年01月04日

ウズベキスタン・エネルギー省は12月18日、ナボイ州タムディ地区にあるウズベキスタン初の風力発電所での試験発電開始を発表した。同発電所の総発電容量は500メガワット(MW)で、アラブ首長国連邦(UAE)のマスダールが所有する。

12月12日にタシケントで開催された国際会議「未来のデザイン:『ウズベキスタン-2030』戦略における主要な発展の見通し」での同省再生可能エネルギー・エネルギー効率・エネルギー監査局のプレゼンテーションによると、同発電所では2023年末までに100MWの容量で運用が開始される予定だ。このほか、1,000MWの太陽光発電所が2023年末までにウズベキスタン国内で稼働する見込みとしている。

同局によると、ウズベキスタンでの太陽光と風力の発電容量は2030年までに現在の契約容量に比べて2.4倍となり、2050年には11.6倍に増加すると予測されている(添付資料表参照)。エネルギー分野でのカーボンニュートラル実現に向け、政府はグリーン水素技術などの導入を積極的に行うと同時に、産業界全体のエネルギー効率向上を促す。世界銀行との2022~2026年パートナーシッププログラムの一環として、今後25年で総額1億4,300万ドルをかけてウズベキスタンの教育・医療機関800棟以上のエネルギー効率を改善する事業を実施する予定だ。

写真 2023年12月12日、国際会議「未来のデザイン:『ウズベキスタン-2030』戦略における主要な発展の見通し」において(ジェトロ撮影)

2023年12月12日、国際会議「未来のデザイン:『ウズベキスタン-2030』戦略における主要な発展の見通し」において(ジェトロ撮影)

(ウラジミル・スタノフォフ)

(ウズベキスタン)

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