モロッコ、UAEなど中東4カ国との産業統合連携の枠組みに参加

(モロッコ、アラブ首長国連邦、エジプト、ヨルダン、バーレーン)

ラバト発

2024年01月24日

モロッコ政府は1月11日、バーレーンの首都マナマで、アラブ首長国連邦(UAE)、ヨルダン、エジプト、バーレーンで構成する産業統合連合(Integrated Industrial Coalition)に参加する覚書(MOU)に調印した。同枠組みは2022年5月にアブダビで誕生した。各国共通の課題や世界的な困難に対応するため、相互の安定的な経済成長や、域内投資機会の創出、資源や産業の統合、各国のGDP成長に資する工業部門の発展を目的に、食糧や健康、エネルギー、工業といった経済の重要分野での連携を目指す。

調印式に出席したモロッコのリヤド・メズール産業・貿易相は、参加各国の経済連携の強化や、安定的な発展の促進、産業の連携促進、若者の雇用機会の拡大などへの期待を示した。

モロッコ政府は自国の強みの自動車、再生可能エネルギー、航空機部品、繊維、農業、製薬、電気電子産業、リン鉱石の各産業を加盟国の経済成長や統合に活用したい考えだ。政府はウェブサイト上で、モロッコの加盟により同連合の地理的な広がりや関係国間の工業投資機会の相互補完が進むとその意義について見解を明らかにしている。

(本田雅英)

(モロッコ、アラブ首長国連邦、エジプト、ヨルダン、バーレーン)

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