「Interwine China 2023国際名酒展」でジャパンパビリオンが出展

(中国)

広州発

2023年12月01日

中国の広東省広州市で、11月16~18日に「Interwine China 2023中国(広州)国際名酒展」が開催された。本展示会は今回で31回目の開催となり、国際ブランドに絞った「世界各国・地域の酒類」をテーマに、ワイン、スピリッツ、日本酒などが展示された。

ジェトロは、日本産酒類を扱う企業15社を取りまとめてジャパンパビリオンを出展した。主催者によると、出展企業は約150社、来場者は5,000人を超えた。本展示会には、イタリアのパビリオン「Wine Channel」やイタリアワインの産地であるキャンティのパビリオンなどが出展した。

ジェトロでは、日本産農水産物や食品の取り扱い事業者の新規参入、販路拡大を目指し、日本産食品サンプルショールーム事業を展開している。本展示会では、参加企業の現地法人または代理店が直接、来場者とリアルで商談し、3日間で約200件の商談が行われた。参加企業からは「中国経済の不透明な見通しやALPS処理水の放出による風評被害で、事業展開が難航しているが、今後ともこのようなイベントに積極的に参加し、景気回復を待ちたい」「本イベントの来場客は、飲食店の関係者と酒類の卸業者が多い印象で、専門性の高さを感じた」との声があった。

写真 ジャパンパビリオンの様子(ジェトロ撮影)

ジャパンパビリオンの様子(ジェトロ撮影)

「中国統計年鑑2022」によると、広東省の2021年の都市部住民1人当たり食品・酒・たばこ支出額は、1万1,622元(約24万円、1元=約21円)で、上海の1万2,878元に次ぎ、全国2位だ。広東省の中でも、広州市、深セン市は2022年の同支出が1万4,998元、1万3,304元となり(注)、日本産酒類の販売においても注目されている市場だ。

(注)出所:広州市、深セン市2022年国民経済・社会発展統計公報。

(鄒淮英)

(中国)

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