ライーシー大統領とプーチン大統領が会談、ガザ問題などを議論

(イラン、ロシア、イスラエル、パレスチナ)

テヘラン発

2023年12月11日

イランのイブラーヒーム・ライーシー大統領は12月7日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の招待でモスクワに訪問し、会談した〔12月7日付イスラーム共和国通信(IRNA)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます〕。

ライーシー大統領は、エネルギーや農業、知識ベース企業などの分野でのイランとロシアの良好な協力は前進しているとした。また、イスラエルとパレスチナの軍事衝突について、同大統領は「ガザで起きていることは大量虐殺であり、人道に対する犯罪だ」と述べ、世界の最も重要な懸念として、ガザのパレスチナ人に対する爆撃と犯罪を一刻も早く止める必要性を強調した。

プーチン大統領は、ロシアの経済関係者がイランの見本市へ参加していることを歓迎するとした。また「過去1年の両国間の貿易額が20%成長して50億ドルになったことは、両国間関係の新たな章を開くというイランとモスクワの決意の表れだ」とした。道路と鉄道の整備からなる物流プロジェクトは両国間で順調に進展しており、エネルギー分野のイランとロシアの協力も進んでいると述べた。同大統領はまた、両国が地域問題に関する見解を共有していると指摘し、パレスチナとガザ問題についても議論したと述べた。

IRNAの別の記事によると、プーチン大統領は、ロシアとイランの関係が急速に発展していることを強調し、イランとユーラシア経済連合(EEU)の間の自由貿易協定(FTA)への署名をロシアは計画しているとした(12月7日付IRNA外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

(マティン・バリネジャド)

(イラン、ロシア、イスラエル、パレスチナ)

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