イラン暦1402年第8月のCPIの年間上昇率は44.9%、年初からはやや低下

(イラン)

テヘラン発

2023年12月04日

イラン統計センターは11月26日、イラン暦(注)1402年第8月(2023年10月23日~11月21日)の消費者物価指数(CPI)上昇率外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを前年同月比39.2%、過去1年間の年間上昇率を44.9%と発表した。 

品目別に上昇率を前年同月比でみると、「食品・飲料」が36.3%、「衣料品・靴」が47.6%と高い上昇だった。上昇率が最も高かったのは「ホテル・レストラン等」の56.4%だった(添付資料表参照)。「食品・飲料」の中では、特に羊肉、牛肉、鶏肉(82.4%)と魚介類(72.4%)の上昇率が高く、「肉、魚類」全体で81.6%の上昇率だった。

イラン暦1402年の年初からのCPI上昇率の推移をみると、前年同月比では、第1月(2023年3月21日~4月20日)の55.5%からはやや低下したものの、第4月(2023年6月22日~7月22日)以降は39%台で下げ止まりの状態が続いている。前月比では、第1月の3.7%から第8月には2.2%に低下した。

また、統計センターは同日、イラン暦1402年第2四半期(2023年6月22日~9月22日)の輸入品のCPI外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますも発表した。輸入品には靴、生皮、機械など20グループの主要な品物が含まれる。現地通貨リアル・ベースで、前期(2023年3月21日~6月21日)と比べて4.4%、前年同期比では56.7%、年間上昇率は 143.9%の上昇率だった。ドル・ベースでは、前期比3.0%、前年同時期比6.8%、年間上昇率10.8%だった。

(注)イランの会計年度は、春分を新年とする太陽暦のイラン暦に基づき、西暦3月21日ごろ~翌年3月20日ごろ。

(鈴木隆之、マティン・バリネジャド)

(イラン)

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