「コスモプロフ・アジア香港2023」が香港で4年ぶりにリアル開催

(香港)

香港発

2023年12月01日

アジア最大規模の国際美容展示会「コスモプロフ・アジア香港(Cosmoprof Asia Hong Kong)2023」が11月14~17日、香港で4年ぶりにリアル開催された。今回で26回目を迎える本展示会は「コスモパック・アジア」と「コスモプロフ・アジア」が同時開催となった。

「コスモパック・アジア」は11月14~16日に香港のアジアワールドエキスポにおいて開催され、原材料や包装などの化粧品素材が展示された。「コスモプロフ・アジア」は11月15~17日に香港コンベンション・エキシビジョンセンター(HKCEC)において開催され、化粧品や洗面用品、ヘアサロン用品などの完成品が展示された。

2つの展示会には44の国・地域から2,400社以上が出展し、フランス、ドイツ、日本、韓国、中国、オーストラリアなど17の国・地域がパビリオンを設置した。日本企業は本展示会全体で70社が参加した。ジェトロはジャパンパビリオンを設置し、日本企業20社の支援を行った。具体的には、会期前より出展者に対して、ジェトロの支援事業である「中小企業海外ビジネス人材育成塾(商談準備講座)」9月期・化粧品分野の展示会準備コース(対象地域:中国、香港、ASEAN)を案内した。同コースを受講した出展者に対しては、香港の現地専門家とのオンライン面談をアレンジし、ビジネススキルの向上を図った。また、会期直前にはジャパンパビリオン出展者の出品情報を香港化粧品同業協会のホームページに掲載外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますし、香港バイヤーに日本製品を幅広く紹介した。

会期初日は同協会の会員向けにジャパンパビリオンのVIPツアーを開催し、会期初日および2日目には香港のキーオピニオンリーダー(KOL)からのライブ配信を行うなど、日本企業とともにブランドや商品をアピールした。

写真 KOL配信の様子(ジェトロ撮影)

KOL配信の様子(ジェトロ撮影)

また、海外バイヤー向けのBtoBオンラインカタログサイト「Japan Street」の広報を目的としたブースを併設し、ジャパンパビリオン出展者の製品を展示した。

写真 来場者でにぎわうジャパンパビリオンの様子(ジェトロ撮影)

来場者でにぎわうジャパンパビリオンの様子(ジェトロ撮影)

本展示会は119の国・地域から6万5,582人が訪れ、2019年に香港で開催された前回と比較して来場者数(注)は64%増となった。中国を含むアジア市場からのみならず、欧州からの来場者数も堅調に推移した。

主催者でもあるインフォーマ・マーケッツのアジア担当者は「(本展示会は)この地域で最も効果的な場であることがあらためて証明された。2024年もこの地で業界トップ水準の展示会を披露できることが楽しみだ」と手応えを感じていた。

(注)2019年の来場者数は4万46人(香港)、2020年から2021年にかけては休止(オンライン開催)、2022年は2万1,612人(シンガポール)だった。

(林田健吾)

(香港)

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