「第4回香港国際美食巡礼」にジェトロが初のジャパンパビリオン出展

(香港、日本)

香港発

2023年12月08日

食に関する屋外イベントの「第4回香港国際美食巡礼(フード・フィエスタ)」が11月17~21日に開催された。香港食品委員会(HKFC)が主催した。今回のテーマは「高品質、手頃な価格、健康」で、香港の九龍地区にある花墟公園の敷地約1万2,000平方メートルに食品販売などを行う約120ブースが出展した。これらのブースはその種別ごとに「有名ブランド食品エリア」「国際食品エリア」「乾物エリア」「スナック・菓子エリア」「調理販売エリア」「飲料・アルコールエリア」「社会的企業エリア」「食品科学技術エリア」の8つのゾーンに分けられ、来場者は買い物をしながら食事を楽しみ、イベントスペースでは市民グループによる合唱や楽器の演奏などが披露された。

ジェトロは国際食品エリアに日本産ホタテのPRブース、栃木県と茨城県の協力による両県産品の販売ブースを設置。味珍味、全農インターナショナル香港とともに、ジャパンパビリオンを形成した。フード・フィエスタでジャパンパビリオンを設置したのは初めて。開会式では日本のみこしを担ぐパフォーマンスや、富士山を背景にしたフォトスポットの設置など、日本と香港のつながりがイベントの盛り上がりに貢献した。

ジェトロのホタテPRブースでは、ホタテのPR動画を放映、日本食や日本産ホタテに対するイメージなどを来場者に尋ねるアンケートを実施。PR動画の前で足を止め、日本産ホタテの説明を視聴する来場者も多かった。

栃木県と茨城県産品販売ブースでは、地元企業から仕入れた加工食品や菓子、日本酒などが販売された(注)。栃木県産業労働観光部国際経済課(香港駐在員)の夘木啓之主査は「今回のイベントでは『ミニサイズ味付めん』など、香港にまだ輸出していない商品も販売することができた。今後もこうした機会を活用し、栃木県の商品をPRしていきたい」と話した。

ジェトロは、東京電力福島第1原子力発電所のALPS処理水の海洋放出を受けた一部の国・地域による輸入規制強化を踏まえ、日本産水産物の緊急支援事業に取り組んでおり、今回のイベントのような機会を利用して引き続きPRを実施していく。また、地方自治体と協力し、地元産品の輸出拡大も引き続き支援していくことにしている。

写真 開会式で使用されたみこしと、会場に設置された富士山のフォトスポット(ジェトロ撮影)

開会式で使用されたみこしと、会場に設置された富士山のフォトスポット(ジェトロ撮影)

写真 ジェトロが設置したホタテPRブース。その隣に栃木県と茨城県の産品ブース(ジェトロ撮影)

ジェトロが設置したホタテPRブース。栃木県と茨城県の産品ブース(ジェトロ撮影)

(注)当日の販売行為については、味珍味が代行して行った。

(横田覚)

(香港、日本)

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