ポップカルチャーイベントで日本商品PR、9割が海外製品購入時にオンラインストア利用

(英国、日本)

ロンドン発

2023年12月12日

ジェトロは12月1~3日、英国バーミンガムで開催されたポップカルチャーイベント「MCMコミコン・バーミンガム(MCM Comic Con Birmingham)」外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますにポップアップストア(注1)を出展し、日本企業の販路開拓支援のために英国アマゾンに設けている専用越境EC(電子商取引)サイト「JAPAN STORE」外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますに掲載する商品のPRを行った。10月末にロンドンで行われたイベント「MCMコミコン・ロンドン(MCM Comic Con London)」(2023年11月14日記事参照)に続いて実施した。

写真 来場客でにぎわう「JAPAN STORE」ポップアップストア(ジェトロ撮影)

来場客でにぎわう「JAPAN STORE」ポップアップストア(ジェトロ撮影)

写真 QRコードとともに商品を展示(ジェトロ撮影)

QRコードとともに商品を展示(ジェトロ撮影)

ポップアップストアでは、展示した「JAPAN STORE」掲載商品のアトリビューションタグ(注2)のQRコードを設置し、英国アマゾン内の「JAPAN STORE」へ顧客を誘導した。

ロンドンでも開催された同イベントは世界各地で行われるポップカルチャーイベントで、アニメやゲーム、映画のグッズなどの物販やコスプレステージ、トークショーなどが行われた。今回はバーミンガム市近郊から来場客が集まった。

ジェトロが会場で実施したアンケート(有効回答者数178人、複数回答可)によると、日本製品で関心のあるカテゴリーとして、キッチン用品という回答が最も多かった。また、海外製品の購入経路について、実店舗と回答した人の割合がアンケート回答者(有効回答者数176人、複数回答可)の約25%だったのに対し、オンラインストアと回答した人は約90%に上った。バーミンガム市内からの来場者は「(展示されている)コンペイトーや卵焼き用の四角いフライパンは、アニメやSNSを通じて知ってはいたが、実物を見るのは初めて」と話した。バーミンガムのような英国の地方都市では、ロンドンと比較して日本製品を扱う実店舗は少なく、日本製品に実際に触れる機会が限られるため、オンラインストアを通じたPRを効果的に行うことが有効だ。

「JAPAN STORE」ポップアップストアでは、家族連れの来場者が目立ち、青汁やコンペイトー、色鮮やかな絵具、日本画関連製品が関心を集めていた。

写真 浴衣を試着する来場客(ジェトロ撮影)

浴衣を試着する来場客(ジェトロ撮影)

写真 さまざまなキャラクターに扮した来場者でにぎわう会場(ジェトロ撮影)

さまざまなキャラクターに扮(ふん)した来場者でにぎわう会場(ジェトロ撮影)

(注1)空き店舗などを利用して、短期的に出店する店舗形態。

(注2)該当商品ページへのアクセス元をトラッキング可能とする特定のURL(タグ)を指す。SNSなどのマーケティングチャンネルから、タグを通して消費者をアマゾン内に流入させることで、アマゾン外でのプロモーション効果を測定可能。タグ経由の商品購入については、「ブランド販売ボーナス」(アマゾンの販売手数料が一部割引される)を獲得できる。

(小林慶、松田かなえ)

(英国、日本)

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