ジェトロ、湖北省武漢市で日本食品商談会を開催

(中国、日本)

北京発

2023年12月13日

ジェトロは11月24日、日中経済協会と北京フード会(注1)との共催で、中国華中地域の湖北省武漢市で日本食品の販路拡大とPRを目的とした日本食品商談会を開催した。在中国日本大使館と中国食品工業協会が後援した。

同商談会には、中国進出日系食品関連企業や日本の自治体など42社・団体が出展し、酒類・飲料や調味料、コメ、菓子、水産品など幅広い日本食品を紹介した。湖北省を中心とした華中地域の卸売事業者やレストラン関係者、スーパーなどの小売業者など約200人の専門バイヤーが来場した。

商談会では中国チェーン経営協会(注2)と連携し、湖北省内の大手スーパー4社の購買担当者を招いた。担当者らは商品を手に取り、実際に試飲・試食しながら、商品紹介を熱心に聞いた後、複数の出展企業と連絡先交換を行った。また、企業の出展した商品を輸入食品として仕入れ、スーパーで販売すべく、より具体的な商談を進める意向も示した。

日本産食品を取り扱う中国大手国営輸入商社の輸入食品事業部署の李欣妍副総経理は感想として、「商談会には初めて参加したが、華中地域の専門バイヤーに対して、日本産食品の輸入や中国国内での販売代行をPRすることができたのと同時に、他の出展企業の展示品に興味深い商品を見つけた。他の出展者との連携可能性も検討したい」と話した。

商談会は「農林水産物・食品輸出支援プラットフォーム」活動の一環として実施された。ジェトロは今後も各機関・事業者と連携し、日本産食品の輸出拡大に向けた取り組みを各地で進めて行く予定だ。

写真 会場内の様子(ジェトロ撮影)

会場内の様子(ジェトロ撮影)

写真 試食・商談の様子(ジェトロ撮影)

試食・商談の様子(ジェトロ撮影)

(注1)在中国の日系食品企業から成る任意団体。これまで中国各地で日系企業の食品PRなどの活動を行っている。

(注2)中国チェーン経営協会(CCFA)は中国のチェーン経営方式の企業や、機関、個人が参加する全国レベルの非営利業界団体。会員企業数は1,200社(小売り、飲食、サービス、卸売業者を含む)。

(王瑩)

(中国、日本)

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