世界最大規模の室内スキー場、上海市で2024年に開業予定

(中国)

上海発

2023年12月28日

世界最大規模の室内スキー場を含むレジャー・リゾート施設「耀雪氷雪世界」の公式SNSアカウントは12月19日、2024年に上海市で開業する予定だと発表した。同施設は、上海市の自由貿易試験区にある臨港新エリアでの建設が予定されており、大型国有企業の上海陸家嘴集団と不動産大手の上海港城開発集団が共同開発する。

施設の延べ床面積は35万平方メートル、うち約9万平方メートルは室内スキー場となる。そのほかウォーターパーク、3軒の高級リゾートホテル、総合展示場、ショッピングモールも併設される見込みだ。20種類以上の氷や雪に関連したアトラクションがそろったレジャー施設となり、中国初となる室内スノートレインも建設される。

中国最大手の総合旅行サイト驢媽媽の責任者は「北京2022 冬季オリンピック以降、雪氷観光のブームが訪れ、特にスキーが人気のスポーツとなった。スキー場直結のリゾートホテルやスキー場リフト券付き宿泊プランなどの予約が、特に1990年代や2000年代以降に生まれた若者の間で増加している」と述べている(「上海証券報」12月19日)。

11月6日には、国家発展改革委員会、国家体育総局など5部門が「屋外スポーツ施設の建設促進およびサービス向上のための行動方案(2023-2025年)」外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますの通知を発表している。同通知では、北京市・天津市・河北省を中心とした北方エリアを重点としつつ、南方エリアと協同して、ウインタースポーツ施設の建設やシステム改善を行い、ウインタースポーツ産業の発展を促進すると発表した。

このように、北京2022冬季オリンピックの開催に伴いウインタースポーツの人気が急上昇しており、中国政府も同スポーツ促進政策を推進するなど、今後とも中国におけるウインタースポーツ市場は拡大していくことが予測される。

(龐婷婷)

(中国)

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