米ロサンゼルスでアメリカン・フィルム・マーケット2023開催、ジェトロが出展

(米国)

デジタルマーケティング部デジタルマーケティング課

2023年12月20日

国際映画見本市「アメリカン・フィルム・マーケット(AFM)」が10月31日〜11月5日、米国ロサンゼルス市サンタモニカで開催された。ジェトロは、コンテンツ分野の日本企業の海外進出支援の一環として、ジェトロのB to Bオンラインカタログサイト「Japan Street」(注1)の広報を目的としたブースを設置した。

写真 アメリカン・フィルム・マーケット(AFM)会場の様子(ジェトロ撮影)

AFM会場の様子(ジェトロ撮影)

写真 AFMのジェトロブースの様子(ジェトロ撮影)

AFMのジェトロブースの様子(ジェトロ撮影)

AFMは、インディペンデント映画およびテレビ作品の業界団体「インディペンデント・フィルム・アンド・テレビジョン・アライアンス(IFTA)」によって主催され、カンヌ・フィルム・マーケット、ミラノ国際映画見本市(MIFED)とともに、世界3大映画マーケットの1つとされている。今回からメイン会場をホテル・ル・メリディアン・デルフィナ・サンタモニカに移して開催され、出展者はホテルの1室をブースにするかたちで来訪者への事業説明や商談を行った。メイン会場の外では、ヒルトン・ホテル・サンタモニカで「AFMセッション(セミナー)」、サンタモニカの街中でスクリーニング(作品上映)が開催された(注2)。また、AFM会場最上階のペントハウスブースでは、映画製作にかかるロケーション選定サービスや各地の税制優遇措置などを紹介する展示会「ロケーション・エキスポ」が併催され、集客面で相乗効果を生む狙いがみられた。

写真 AFMセッションの様子(ジェトロ撮影)

AFMセッションの様子(ジェトロ撮影)

写真 ロケーション・エキスポの様子(ジェトロ撮影)

ロケーション・エキスポの様子(ジェトロ撮影)

AFM主催者の発表によると、今回の出展者数は30カ国から277の企業・団体(中国、フランス、ドイツ、イタリア、日本、タイ、英国はナショナルパビリオンを設置)、来場者数は911人のバイヤーを含む6,300人だった。

AFMの出展者からは、今回のAFMについて、「カンヌで開催された展示会MIPCOMで会ったバイヤーとフォローアップミーティングができた」「毎年会っているバイヤーと今年もコミュニケーションがとれて有意義だった」といった好意的な意見が寄せられた。一方で、「ホテルのエレベーターが少なく、常に順番待ちをしなければならなかった」「ホテルの一室がブースではバイヤーが入りづらい」といった新会場に対する注文も聞かれた。

また、AFMに来場した自主製作映画を手掛けるプロデューサーからは、AFMが自主製作映画のマーケットとしての機能も持つこともあり、「AFMは共同制作や出資者などのパートナーを探すのに最適」といった声も上がった。

また、ジェトロブースへの来場者からは、ジェトロのJapan Streetについて、「これまでは日本のアニメを買いたくても権利元を探すだけで時間がかかっていたが、探していた作品の権利元にワンクリックで商談依頼を出せる点がありがたい」「今後は共同制作を求める日本企業の掲載をより充実させてほしい」といった意見が寄せられた。

(注1)海外のバイヤーやディストリビューターとの商談・取引機会の創出を目的に、コンテンツ作品を含む日本の企業・商品情報を掲載したオンラインカタログサイト。ジェトロが招待したバイヤーのみが閲覧可能。

(注2)これらのリソースには、2024年5月末まで出展者専用ウェブサイト「AFMオンデマンド」を通じてアクセス可能。

(小柴里沙)

(米国)

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